差替文庫

読書とゲームとぬこが好き

長女(5歳)と絵本を創った話⑤

本文を書こう すべてのイラストの準備が完了したら、次は本文だ。 さすがに5歳児の長女はタイピングできないため、イラストと箇条書き形式のプロットを交互に確認しながら、長女が語った言葉を書き留める口述筆記形式をとった。 結果から言えば、思いの外、…

長女(5歳)と絵本を創った話④

イラストに色を塗ろう 下絵が完成したので、次はフォトショップを利用した仕上げ作業だ。 しかしながら、この絵本創作プロジェクトは妻と次女を驚かせるために、秘密裏に進めるという長女の方針があったため、すぐに続きを始めるわけにはいかなかった。基本…

長女(5歳)と絵本を創った話③

イラストを描こう プロットは出来上がった。描くべき状況にも目星はついた。 そこで今回は、本文を書く前に、イラストを描いてもらうことにした。 本文を先に書かせて想定以上に筆が乗ってしまった場合、長女の画力では再現不可能な状況が生じてしまうのでは…

長女(5歳)と絵本を創った話②

物語を考えよう 主人公が決まったので、次は物語のプロット作りだ。 そこで「どんな物語にするの?」と聞いてみたところ、ひとつのアイディアを説明しはじめたものの、途中でより良いアイディアを思いついたらしく、「やっぱりこっち!」と次のように発言し…

長女(5歳)と絵本を創った話①

創作がしたい ここのところ長女(5歳)は、ちょっとした時間ができるたびに「なにか創りたい」という趣旨の発言する。 最初はお絵かきや折り紙で済んでいたその欲求は日増しに強まり、手製の漫画や絵本、歌、工作、秘密基地づくりと次第に複雑化し、やがてLI…

我が家の系譜

長い前置き ようやくの本題 四代 重隆/太郎右衛門 五代 重政/文右衛門 六代 重時/文右衛門 七代 成弼/惣介 八代 雄鎮/文右衛門 九代 信昌/文之進 十代 信就/正蔵 十一代 重騏/武一郎(自笑) 十二代 文/文右衛門 長い前置き 我が家には、代々伝えら…

世界地図の創り方⑤:創作世界の独自ルール

当記事は「世界地図の創り方」の第五章です。序文および目次はこちらから。 だってファンタジーだから さて、ここまで「現実世界の地球」を基準として、作品世界の地図をいかに創るべきか考えてきた訳ですが、最後に「ファンタジー要素」の採り入れ方につい…

世界地図の創り方④:創作に役立つヒント

当記事は「世界地図の創り方」の第四章です。序文および目次はこちらから。 『氷と炎の歌』シリーズの世界地図を見ることで、いくつかの「世界地図の創り方」のポイントが見えてきました。 物語のモチーフとする歴史的事実があるならば、その舞台となった地…

世界地図の創り方③:『氷と炎の歌』に見る世界地図創作法

当記事は「世界地図の創り方」の第三章です。序文および目次はこちらから。 物語のための世界地図 壮大なスケールの物語が描きたい、あるいは様々なロケーションが登場するゲーム作品を制作したいといった理由で、大陸規模の「世界地図」を創る必要があると…

世界地図の創り方②:現実世界からの引用

当記事は「世界地図の創り方」の第二章です。序文および目次はこちらから。 現実世界をモデルにするメリット ファンタジー作品を創作する上で、現実世界をモデルに据えることには数多くのメリットがあります。前項で例に挙げた「小さな漁村での少年少女の交…

世界地図の創り方①:地図を創る意義

当記事は「世界地図の創り方」の第一章です。序文および目次はこちらから。 地図のススメ 「地図」は、創作物である作品世界の地理を、前知識のない読者に提示するための手段として、とても有益なものです。 特に映像作品やビデオゲームなどビジュアルを伴う…

世界地図の創り方:目次

はじめに 当記事は、ゲーム業界の片隅で「世界設定プランナー(World Lore Creator)」なる謎めいた肩書を与えられて働いている筆者が、「ファンタジー世界の創り方」について、あれやこれや考えたことを書き連ねていこうという趣旨の記事になります。 偶然…

このブログについて

本ブログは、サシカエ(@sashikae)が思いついたことを軽率に書き連ねるための雑記帳のようなものです。 当初、『ファンタジー世界の創り方』的な同人誌をコミックマーケット98に向けて準備していたものの、COVID-19を巡る情勢の変化により、イベントが中止……